【引越し】ゲーマー用のネット回線の良い賃貸部屋・ゲーム配信におすすめの部屋を探す時のポイントを解説【防音】

部屋探しの時に言われている「ネット回線はガチャ」というのは「嘘」だって知っていますか?

大抵のオンラインゲーム・ゲーム配信は下り速度が100Mbps出ていれば困る事はありません(配信は上り速度依存だけど下り速度とほぼ比例するので)。なので、そこが1つの基準になります。

特に知識がない人だと「ソフトバンク光はゴミ」とか「レオパレスは壁が薄い」とか雰囲気だけでモノを言ってる場合がありますが、根拠ない情報で判断してしまうと部屋選びをミスります。

結論から簡単に言うと「光配線方式」でネット回線を契約する事ができる物件であれば基本的に100Mbps出ないという事は無いので、その物件を見つける方法について今回紹介していきます。

ネット回線と防音性を重視した部屋選びの流れの概要

不動産サイトで条件を入れて検索 > NTT・auのサイトで配線方式を確認 > 内見で最終確認

実際に部屋を探す時の流れは上記の様な感じです。不動産サイトでまずは必要な条件を入れて検索して、その後にネット回線の状況をチェックし、最終的に内見で壁の状態を確認しましょう。

不動産サイトの検索条件の中でも気をつけるポイントがあるのでまずはそちらから解説します。

不動産サイトでネット回線・防音性を重視する上で注意する条件設定

不動産賃貸検索サイトで検索する時って、希望する色んな条件を入れて検索すると思います。

どのサイトを見るかにもよりますが、条件に当てはまっても記載されなかったり、条件に当てはまってなくても検索に引っかかったりいい加減な事が多いので、信じすぎない様にして下さい。

ただ、大雑把な情報でも結構絞り込めますのでまず不動産賃貸サイトで振るいにかけましょう

部屋選びの時のネット回線に関する項目について

・インターネット接続可

・ケーブルテレビ(CATV)

・CATVインターネット

・ネット専用回線

・インターネット無料

・光ファイバー

・高速インターネット

・高速ネット対応

部屋探しをしていると、部屋の特徴や備考欄に上記の様な項目が様々に書いてあると思います。

部屋の設備に関して「最上階」とか「浴室乾燥機」とかは客観的な事実で間違いないのですが、インターネット関連の上記の様な項目については基本的に全て絶対信用しない方がいいですね。

信用しない方がいいというのは、間違ってはいないけど定義されてないから信用できないという事です。コレらの項目は全て不動産会社の人達が主観的に判断して書いているだけの情報です。

例えば「高速インターネット」は10Mbps(モバイルWi-Fi程度)しか出ていなくても書けます。「光ファイバー」がマンションまで来ていても部屋までの配線が光ファイバーとは限りません

ネット接続可とかCATVとかネット無料とかは間違いない情報ではありますが、だからといってネット環境が良いとか回線速度が速いという事は無いのでコチラも信用に足る情報では無いです。

ただ、ネット環境が良くない部屋を見つけるのに「インターネット無料」は非常に役立ちます。

後でなぜ「インターネット無料」の賃貸物件は良くないのかという事を解説しますが、とにかく「インターネット無料」の物件及びそのマンション・アパートの近くは避ける様にしましょう。

部屋選びの時の防音性に関する項目について

・鉄筋系(鉄筋コンクリート・RC造・SRC造)

・鉄骨系(重量鉄骨・軽量鉄骨)

・木造系

・最上階

・角部屋

・防音室

・地下室

・楽器相談

・ペット相談

・ルームシェア相談

・2人入居相談

部屋選びの際に防音性について検討する時は上記の様な項目に着目する必要があります。

まず、物件自体の構造のお話ですが、防音性を気にするのであれば「鉄筋コンクリート造」以外の選択肢は基本的にはありません。一軒家の場合は別ですが、他構造の物件とは全く違います。

鉄骨造と木造の場合には壁の間に遮音性の高いコンクリートが入っていないので、話し声やテレビの音などが非常に伝わりやすいです。ゲーム実況とか絶対不可能な感じのレベルで迷惑です。

なので、基本的に鉄筋系以外の選択肢はありませんが、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC)の場合には、重量の問題で5階以上の部屋だとコンクリートが入ってない可能性があるので注意です。

つまり、鉄筋コンクリート(RC)が最強ですが振動系の音はわりと響きます。ドスン系の足音とか包丁のトントン音とかビー玉の跳ねる音とかです。これ系の音はなかなか対策が難しいです。

対策としては「最上階」や「角部屋」にして物理的に関わる部屋数を減らすしかないですが、どうしても住民ガチャになってしまう部分があります。振動系の音は上の階や下の階だけではなくて、隣の部屋や左下の部屋など想像以上に関係無さそうな所からも響くので特定も難しいです。

特にこの「振動音」に関わってくるのが「ペット相談・2人入居相談」などの項目になります。

中でも上階に人がいる可能性がある場合には上記の条件つきの場合、鉄筋コンクリートの部屋でも気をつける必要があります。上の階からの足音は鉄筋コンクリートでめちゃくちゃ響きます

ペットの足音は制御が難しく、走り回る音がコンクリートを伝わってかなり響きますし、小さい子どもがいるご家庭だと走り回って遠慮なく体重をかけたドスンドスンという足音が響きます。

マット等を張って対策をしている家庭もありますが、それは気休め程度で実際は結構響きます。

また、確かに鉄筋コンクリートは会話等の空気を伝わる音は遮音性が高いですが、音量の大きい音はさすがに届きます。なので「楽器相談・ルームシェア相談」などもなるべく避けたいです。

地下室や防音室があるとかなり良いですが、稀なのと恐らく高額なので参考にはなりませんね。

という事で、結論としては鉄筋コンクリートの最上階で単身者向けペット不可物件が最強です。

その他:部屋探しで気をつける事(一般知識編)

特別にネット回線や防音の観点で気をつける事ではありませんが、一般的に知っておいた方がいい部屋探しに関する知識もついでなので紹介しておきます。結構知ってれば役立つと思います。

・仲介手数料は原則0.5ヶ月分(最大で1ヶ月分)

・ほとんどの物件がどの不動産会社でも紹介可能

・現地集合できる物件はおとり物件の可能性が低い

・余分な初期費用や退去時費用は交渉すべき

結構知られていることも多い知識ですが、これらの事は知っておいて損はしないと思います。

まず、仲介手数料は原則は0.5ヶ月分なのですが大抵の業者は1ヶ月分請求してきます。この際に「原則は0.5ヶ月分ですよね?」って聞いても人気のある物件だと「契約しなくていいです」と言われてしまうので、人気のない物件だったり時季外れの引っ越しの時に交渉材料に使えますね。

あと、物件を探す時に仲介手数料の事を最後まで言わない業者も多いので、問い合わせの段階で「この物件は仲介手数料どの位ですか?」と聞いておくのが話が早くておすすめの方法ですね。

物件によって仲介手数料が違うのは不動産会社はオーナー側にも仲介手数料を請求可能で、オーナー側が多く支払えば無料だったり安くできたりする可能性があるからという事情があります。

この辺りは物件の人気度によって違うので、正直いい条件の物件ほど手数料は安くなりません

あと、基本的に全ての不動産会社は同じデータベースを使って物件を見つけているので、どの地域の不動産会社でも同じ物件を紹介する事が可能です。ただ内見する場合はちょっと面倒です。

内見する場合は不動産会社が管理会社に鍵を借りて現地に向かう必要があるので、不動産会社から遠い物件の場合にはわりと嫌がられるので、近めの不動産会社の方がおすすめではあります。

おとり物件:既に成約済みだけど餌にして人を集められそうな条件の良い物件の事

また、物件が空いていると言われた時に内見の現地集合が可能な場合には「おとり物件」である可能性が低いので良いです。おとり物件というのは既に埋まっている条件のいい物件の事です。

とりあえず会社の方でお話を聞いてから的な感じだと、その物件は既に埋まっていたり、不動産会社にとって利益率の悪い物件だったりして別物件を勧められたするので好ましくないですね。

ネット回線の状況を確認する作業もあるので基本的に狙い撃ちで物件は内見していきましょう。

あと、賃貸の初期費用や退去時費用については最初から基本的に色々と疑ってかかって下さい。

あまり言いたくないですが、不動産関係の会社は本当にできるだけ無知な人からお金をむしり取ろうと思っているゴミ会社が90%です。本来払う必要のない費用がかなりあるので要交渉です。

初期費用に関しては「水回り消毒料」とか「事務手数料」とかって余分な項目がよくあります。「部屋のクリーニング費用ですか?」と聞くとそれは別途かかりますと言われたりするので、上手く交渉すると「水回り消毒料」や「事務手数料」などの余分な費用は無くなったりしますね。

仲介手数料と同じで支払えないなら契約できないと言われることもありますが、そういった場合には契約は止めておきましょう。仲介手数料と違って法外な請求だと個人的には思っています。

入居時の初期費用については上記の通り嫌ならスパッと別部屋を探せばいいですが、退去時費用については絶対かかるので徹底的に余分な費用は払わない様にしっかり交渉するのが大事です。

クリーニング費用を支払う事が多いと思いますが、これは契約時にあらかじめ決められている場合にはココは交渉の余地はありません。壁紙・フロアワックスなどの請求には交渉が可能です。

本来は借主(自分)の過失でなければ支払う必要が無いのと、それぞれ耐久年数というのが決められているので「張り替えてから何年経っていますか?」など家の情報を聞く様にして下さい。

恐らく退去時に立ち合いがあってその場か後日請求金額が届くと思いますので、特に確認せずにサインするのではなく、しっかりと払う必要のないモノが含まれる場合サイン拒否しましょう。

NTT・auのサイトで物件のネット回線の情報をチェックする

最強のインターネット環境は「光配線方式」かどうかで決まる

先ほどの段階である程度物件の候補は絞れたと思うので、その物件の回線状況を調べましょう。

どの会社の回線がいいかというのは下記の記事で書いてあるのでそちらを見て欲しいのですが、もっと重要なのは自分の候補の部屋が「光配線方式」に対応しているかどうかという事です。

関連記事おすすめインターネット光回線ランキング|オンラインゲーム・ゲーム配信向け

ネット回線には大きく分けて4つの接続方法がありますがその中で「光配線方式」が最強です。

・CATV:建物から部屋まで全てケーブルテレビの回線(同軸ケーブル)で配線している

・VDSL方式:建物までは光回線を引いているけど各部屋までは電話回線で分配している

・LAN方式:建物までは光回線を引いているけど各部屋まではLANケーブルで分配している

・光配線方式:建物まで光回線を引いていて、各部屋までも光ファイバーで分配している

基本的に光ファイバーが現状で最もロスが少なく多くの情報を伝えられる素材なので、全て光ファイバーで接続している「光配線方式」が最も良いグレードのインターネット環境と言えます。

CATVの場合には建物に届いた時点で最大速度が遅めだけど安定してる感じ、光回線は建物に届いた時点では最大下り速度1Gbpsが標準になっているけど、VDSL・LANなどは各部屋に分配される段階で最大速度が100Mbpsとかになっているのであまり光回線の恩恵が無いという感じですね。

光回線の場合には最大32ユーザー(32部屋)で回線をシェアするので、VDSL・LANなどの場合には最大100Mbpsという所からロスが生じていって部屋で計測すると40Mbps程度だったりします。

光配線方式の場合にも最大32ユーザーでシェアしているものの、最大1Gbpsのままロスが少ない素材で部屋まで到達しているので、部屋で計測しても500Mbps程度は速度が出る事が多いです。

NURO・ソフトバンク光・auひかりとか言う前に、光配線方式かどうかという方のが重要です。

インターネット無料物件とその近くの家がネット環境最悪な理由

部屋選びのネット回線について最初の方に「インターネット無料物件とその近隣は避ける方がいい」と書いたのですが、理由をお話します。それはユーザー数とプロバイダの問題になります。

・ユーザー数:光回線は基本的に32ユーザー(32部屋)でシェアして使用している

・プロバイダ:ネット回線を実際にインターネットと接続する会社(so-net・@niftyなど)

業者によりますが、インターネット無料物件はその業者がNTT等の企業からユーザーとして回線を借りて、それを集合住宅単位でさらに再分配している可能性が高い最悪な環境になってます。

つまり、本来32ユーザーでシェアするべき所を1ユーザー分で集合住宅に割り当てているので「31ユーザー+集合住宅に住んでいる人数」でシェアしている感じになっている可能性が高いです。

それは当然回線の取り合いになって速度は遅いし、他の31ユーザーにも迷惑になっています。

なので、インターネット無料物件は当然やめた方がいいですし、近隣の建物の場合は残りの31ユーザーとして巻き込まれる可能性が高いので同じく避けた方がいい物件という事になってます。

また、プロバイダについても大手に任せるのではなくその業者が担当していることが多く、貧弱な自社サーバーなのでアクセス集中すると速度低下する+自然災害等のトラブルにも弱いです。

もちろんそうではない業者もあると思いますが、基本的にはネット無料の物件は避けましょう。

実際に光配線方式に対応してる物件か確かめる方法

自分の候補の物件の住所さえ分かれば「NTT・au・so-net」などのサイトから確認が可能です。

関連サイトSo-net 光(auひかり)の対応エリア・プラン確認」「NTT東日本」「NTT西日本

表示されるプラン名が「マンションタイプ」等の場合「VDSL形式・LAN形式」で「マンションギガ・ギガマンション」など “ギガ” がついているプランは光配線方式の可能性が高くなってます。

詳しくは各会社のサイトでプラン名を確認した方がいいですが「ギガ」の物件を選びましょう。

サイトの中で郵便番号や物件名を入れれば、サービスに対応しているかどうかという事が分かります。プラン名が表示されたらそのプランに対応していますが「調査が必要」というケースの場合には対応してない可能性が高いです。もちろん普通に対応してないというケースもあります。

築浅の物件等で導入実績が無いと「調査が必要」となる場合が多く、そういう場合には実際に契約してから現地調査してプランが決まるという感じになるのでギャンブルになってしまいます。

NUROについても正直ギャンブル性が高くて、管理会社やオーナーの許可が取れるかという壁と開通までの期間が予測できないという壁の2つがあるので引っ越しのタイミングでは難しいです。

ただし、導入できればNUROはスペック的に最高の回線だと思うので、安定してネットが使える環境を用意してからさらに求めるのであれば別途契約を進めるというのがおすすめの方法です。

ちなみに、引っ越ししても工事してネット開通までって意外と時間がかかるものなので、引っ越し向けの短期間だけでも利用できるモバイルWi-Fiをあらかじめ契約するのがおすすめですね。

関連記事引っ越しでネットが繋がるまでの繋ぎ用レンタルWi-Fiをランキングで紹介!

内見で壁(コンクリート部分)などを最終確認

しっかり鉄筋コンクリートで最上階など様々な条件をクリアして、光配線方式でネットが使える部屋だと確定したら後は住人ガチャになっちゃいますが、最低限内見で壁等は確認しましょう。

・隣室との壁のチェック(コンクリート・コンクリート+石膏ボード・石膏ボードのみ)

最初の方にSRCの話をした様に、外壁はコンクリートが入っているけど隣室との区切りの壁にはコンクリートが入っていないというケースがあります。この場合に防音性は著しく下がります。

もっとも防音性が高いのは厚みのあるコンクリートが隣室との壁に採用されているケースで、壁を叩くとペチペチと音が響きません。特にそのコンクリート自体にも厚みがあると最高ですね。

次に防音性が高いのはコンクリート+石膏ボードという組み合わせの壁です。石膏ボードには空気を含むのでコンコンとやや響きます。実際に石膏ボードのみの壁と見分けがつきにくいです。

叩く以外にも、耳を当ててみたり、ベランダで隣室との壁の厚さを見てみたりして、音が聞こえなかったり壁の厚みがあれば「コンクリート+石膏ボード」という組み合わせの壁になります。

空気の層がある分、コンクリートのみの場合よりやや防音性は落ちますが、そこまで劣化するワケではありません。石膏ボードのみの壁の場合、鉄筋コンクリートの良さが無いのでダメです。

もし隣室との壁が石膏ボードのみの区切りだった場合、残念ですが最初からやり直した方がいいと思います。コンクリートが壁に入っていないので横方向の防音性には全く期待できませんね。

この隣室との壁がどうなっているかというのは現地に行ってみないと結構分からないモノです。

まとめ:ゲーム配信向けの部屋を探す時に注意する物件のポイント

今回はゲーム配信向けの部屋を探す時のポイントとして回線と防音に注目して解説しました。

私自身も引越しする度に回線や防音性で色んな失敗をしたりしてこういった気をつけるべきポイントについて経験則で分かってきたので、今回こういう風に記事にまとめてご紹介しました。

リモート環境も多くなっている現状では、ゲーム配信目的でなくてもネット回線と防音って快適に家で過ごす上で重要なモノなので、家探しや引っ越しで失敗しなければいいなと思います。

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